小児矯正|駒澤大学駅・世田谷区野沢の歯医者・歯科ならアモリス歯科クリニック

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小児矯正

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歯並びが悪くなる原因

アモリス歯科クリニックでは、歯並びが悪くなる根本的な原因に注目した、子どもたちの矯正治療を行っています。
そのため、アモリス歯科クリニックの小児矯正治療についてご説明するには、歯並びが悪くなる原因のお話しが欠かせません。
少し長くなりますが…、気になる!という方はぜひこのままお付き合いくださいね。

ネアンデルタール人の頭蓋骨

古代4万年前のネアンデルタール人は

パーフェクトな歯並び!

さて、突然ですが、こちらは原始時代のネアンデルタール人の頭蓋骨です。
歯並びを見てみると…親知らずまでまっすぐ生えそろったパーフェクトな歯並びです!
これは、たまたま歯並びがよいネアンデルタール人が発掘された…というわけではありません。
歯並びが悪いことを専門的に「歯列不正」と言いますが、原始時代には「歯列不正」は無かったと言われています。
すなわち、この人の歯並びが偶然良かったわけではなく、全てのネアンデルタール人は歯並びが良かったということですね。
「歯列不正」は現代病なのです。

では、なぜ人類は「歯列不正」を患うようになってしまったのでしょう。
人類の進化の中で、歯がガタガタな方向・位置に生えたくなるよう遺伝子が突然変異してしまった…わけではありません。
古代から、目が顔の前に、耳が顔の側面にあることが変わらないように、それぞれの歯が生える方向や位置は変わっていません。
では何がネアンデルタール人と現代人では違うのか?
それは歯ではなく顎の骨です。

歯たちの渋滞イメージ現代人の小さな顎

現代人の小さな顎の骨の中では歯たちは渋滞を起こしてしまいます。

ネアンデルタール人が皆同じように、全ての歯が生えそろうのに十分な顎の骨を持っていたのに比べ、現代人は、上顎が小さかったり、下顎が小さかったり…多種多様な顎の骨を持っています。
狭い道路にたくさんの車が走ると渋滞するように、発育不十分な現代人の顎の骨では、歯は、本当は正しい位置や方向に生えたいにもかかわらず、重なってガタガタに生えてしまうのです。
これが「歯列不正」の原因です。

このように顎の発育、ひいては顔・頭全体の骨の発育に問題があることを専門的には、「頭蓋顔面発育障害」といいます。
「歯列不正」は「頭蓋顔面発育障害」の一つの症状にすぎません。

ここからは、「頭蓋顔面発育障害」が起こる原因についてみていきましょう。

頭蓋顔面の健全な発育の鍵は?

人為的に変形された頭蓋骨

頭に板を挟むなどして人為的に変形された頭蓋骨。

光に向かって成長する植物

植物が光に向かって成長するように、

骨は力がかかる方へ成長する

顔・頭の骨の発育に問題が起こる「頭蓋顔面発育障害」はどのように起こるのでしょう。
実は、骨の発育は力による影響を強く受けると分かっています。
植物が光の差す方向へ成長していくように、骨は力のかかる方向へと成長していくのです。
このことは、専門的に「Wolffの法則」や「メカノスタット理論」などと呼ばれています。

このことの分かりやすい例として、「頭蓋変形」という特殊な文化が挙げられます。
マヤ文明など、世界中の様々な文明において、子供の頭を縄でくくったり、板ではさんだりして、頭蓋骨を縦に成長させる「頭蓋変形」という特殊な習慣が行われることがあります。
縄や板などで、力を頭にかけ続けると写真のように頭の骨が細く長くなるのです。

このように、骨は力が持続的にかかる方向へ成長していくのですが…
ここで、「顎の骨が小さくて歯並びが悪い人は、顎を板で押さえつけていたとでもいうのか?」とお思いの方もいらっしゃるでしょう。
もちろん、そんなはずはありません。

筋肉

骨は多くの筋肉に囲まれ、

常にその力を受けています

しかし、全ての人は、板よりも縄よりもずっと長い間、骨に力を与え続けるものを持っているのです…。

それは筋肉です。

人間の体には640個の筋肉があります。
全ての筋肉は骨に付着し、動いている時はもちろん、じっとしている時も含め、常に骨に力を与え続けています。

では、歯並びに影響する顔の骨にはどんな筋肉がどのような力をかけているのでしょうか?
顔には30種類以上の筋肉があり、日々、食べる・話す・表情を作る…など様々な働きをしています。
どの筋肉も大切ですが、歯並びにとって注目すべき筋肉は舌と唇の筋肉です。
この2つは顔の骨の成長に大きな影響を及ぼします。

舌と唇の筋肉には、正しい姿勢(状態)があります。

舌と唇の正しい姿勢

舌が上がり、唇が閉じていると、

頭蓋顔面は前方向に成長し

健全に発育します。

舌と唇の正しい姿勢

  • 舌:上にあがってお口の天井にぴったり当たっている
  • 唇:閉じている

この状態を常に守っていると骨に前方向への力がかかり、顔が前へ成長します。
すると顎の骨も前へ成長し、歯が並ぶスペースが確保され、正しい歯並びとなります。

この正しい舌と唇の姿勢が崩れるとどうなるのでしょう?
この状態の真逆を考えてみると…

舌と唇の悪い姿勢

舌が下がり、唇が開いていると、

頭蓋顔面は下方向に発育し、

歯が並ぶスベースが狭くなります。

舌と唇の悪い姿勢

  • 舌:舌に下がってしまっている
  • 唇:開いている

このような状態では、舌や唇による力が失われ、結果として骨に下方向の力がかかります。
すると、顔が下へ成長し、全ての歯が健全に並ぶ顎のスペースが確保されず、歯が渋滞を起こし歯並びが乱れてしまいます。

前方へ発育した頭蓋顔面

前方へ発育した頭蓋顔面

下方へ発育した頭蓋顔面

下方へ発育した頭蓋顔面

このような下方向へ成長した顔は現代人の特徴的な顔であると言われています。
一方で、原始時代のネアンデルタール人達は皆、自然と舌と唇の正しい姿勢をとることができていたため、顔が前方にしっかりと成長できたと考えられています。

なぜ人類は舌と唇の正しい姿勢を忘れてしまったのでしょうか? その原因として、農耕により硬いものを食べなくなったこと、頭脳労働が増え全身の姿勢が悪くなったことなど…いろいろなことが考えられていますが、最も疑わしい原因は「口呼吸」です。

お口ぽかん

「お口ぽかん」では、舌・唇の姿勢が崩れ、

顎の骨の成長に悪影響を及ぼします。

一度口呼吸をしてみましょう。
自然に舌がお口の天井から離れ下に落ち、唇が開いてしまいますね。
口呼吸では、舌と唇は正しい姿勢が全くできません。

最近では、口呼吸でお口を開けている状態は「お口ぽかん」と呼ばれ、「お口ぽかん」の子供の増加が問題視されています。

「お口ぽかん」のように、お口の機能の発達が不十分である状態を、「口腔機能発達不全症」といいます。
この「口腔機能発達不全症」には、呼吸、食べ方、話し方、栄養状態などの問題も含まれます。

まとめ

以上をまとめますと、
舌や唇の姿勢の崩れなど、お口の機能の発達が不十分な状態である「口腔機能発達不全症」によって「頭蓋顔面発育障害」が起こり、歯が生えそろうための顎のスペースが十分に発育せず、その結果、「歯列不正」すなわち歯並びの乱れが起こるということなのです。

口腔機能不全チェックリスト
当てはまるものがあればぜひご相談ください。

  • お口がぽかんといつも開いていませんか?
  • お口がへの字口になっていませんか?
  • 鼻詰まりがありませんか?
  • 目の下にクマがありませんか?
  • いびきをかいて寝ていませんか?
  • 錠剤を飲めないなど、飲み込む力が弱くないですか?
  • 硬いものを避けるなど、噛む力が弱くないですか?
  • ソバが前歯で噛みきれないなど、噛み合わせに問題がありませんか?

「口腔機能発達不全症」「頭蓋顔面発育障害」へアプローチする小児矯正

では、この現代病「歯列不正」に対し、どのように対応していくのがよいのでしょうか?

アモリス歯科クリニックでは「歯列不正」だけでなく、その原因となる「頭蓋顔面発育障害」、「口腔機能発達不全症」から改善していくことが重要であると考えています。

しかし、「頭蓋顔面発育」すなわち顔・頭の発育は、成人の場合もう終わってしまっています。
特に上顎の骨の発育は、中学生くらいにはほとんど完了すると言われています。
骨の発育が終了した後に、全ての歯が並ぶだけのスペースを作るには顎の骨を切って広げるような大規模な外科手術をする必要があり、外科手術をしない場合は、抜歯して並べる歯の方を減らすことになります。

「頭蓋顔面発育」のスパートがかかるのは、7~8歳。
顔・頭の発育にアプローチするには、発育のスパートが始まる前である5~6歳までに治療介入するのが理想的です。
そのため、アモリス歯科クリニックでの小児矯正治療では、5~6歳からの治療開始をお勧めしています。

治療は、装置による「頭蓋顔面発育」・「歯列不正」の改善、およびトレーニングによる「口腔機能発達不全症」の改善の2本の柱で行っていきます。

アモリス歯科クリニック

アモリス歯科クリニックでは、

子供たちのトレーニングのお部屋

「アクティビティルーム」を

ご用意しています。

トレーニングについては、口腔機能の状態に合わせ、2~3年間のトレーニングプログラムを受けていただきます。
プログラムを介して、正しい呼吸、舌や唇の使い方、食べ方など、健全なお口の機能を身に付けていきます。
トレーニング中は、お家でも保護者の方と1日10~15分間の練習メニューをこなしていただく必要があります。

オリジナルトレーニンググッズで、トレーニングスタッフ(口腔機能支援士)と一緒に楽しく頑張りましょう!

トレーニングの様子
トレーニングの様子
トレーニングの様子

また、「口腔機能発達不全症」改善のためのトレーニングは、こちらの内容より簡易的ではありますが、保険診療の範囲でも実施しております。

次に装置についてです。
装置は、シリコン製装置、拡大床、前方牽引装置などを使います。
これらの装置は「痛みが少ない」、「外から目立たない」、「取り外して歯磨きをしっかりできる」というメリットがあります。
ただ、取り外しができるため、装着時間や装着方法の管理を保護者の方にしていただく必要があります。

シリコン製装

シリコン製装置

拡大床

拡大床

前方牽引装置

前方牽引装置

以上のトレーニングや装置の詳細な内容については、無料相談・体験を受けていただけますので、気になる方はいつでもお気軽にお問い合わせください♪

症例写真

上の前歯が出ている・下の前歯がガタガタ

初診初診

初診

治療開始から4ヶ月後治療開始から4ヶ月後

治療開始から4ヶ月後

治療開始から6ヶ月後治療開始から6ヶ月後

治療開始から6ヶ月後

前歯の噛み合わせ・ガタガタともに改善が見られます。

初診

初診

6か月後

6か月後

お口も上手に閉じられるようになってきました。

初期費用20万円(内、検査料2万円)および 月々の経過観察料 5,000円
シリコン装置・トレーニングのみ

奥歯が噛んでいない・前歯に隙間がある

初診初診

初診

治療開始から6ヶ月後治療開始から6ヶ月後

治療開始から6ヶ月後

まだ治療開始半年ですが奥歯が少しずつ噛んできており前歯の隙間も閉じています。

初期費用20万円 (内、検査料2万円)および 月々の経過観察料 5,000円
シリコン装置・トレーニングのみ

噛み合わせが深い

初診初診

初診

治療開始から6ヶ月後治療開始から6ヶ月後

治療開始から6ヶ月後

上の前歯で下の前歯が隠れるように深く噛んでいましたが、半年で改善が見られます。

初期費用20万円 (内、検査料2万円)および 月々の経過観察料 5,000円
シリコン装置・トレーニングのみ

治療の流れと費用

1

初診

2

相談・体験 無料

治療の詳細のご説明と実際に使用する器具やトレーニングの体験を無料で受けていただけます

3

検査 22,000円

レントゲン撮影やフェイススキャンなど現在の顎の骨の発育状態や歯並びの状態を評価する検査に加え、呼吸・嚥下・咀嚼などの様々な機能検査を行い、今の歯並びの原因とその治療方針を調べます

4

検査結果説明

5

治療開始 180,000円〜

※ お口の状態によって使用する装置が異なるため、費用が変動します。検査結果説明時後より詳細なお見積りをお渡しいたします。

6

2〜3年の治療期間(月々の経過観察料 5,000円)

矯正治療のリスクや副作用について

  • 矯正治療の成功には、患者様本人と保護者の方の協力が非常に重要です。装置の適切な使用、指示されたトレーニングの実施、確実な通院が、治療結果や期間に大きく影響します。
  • 治療期間は治療への協力度や全身の成長変化によって延長する場合があります。
  • 治療指定日にご来院がないことが続く場合は治療を中止する場合があります。
  • 可能な限り避けるよう治療しますが、抜歯や成人矯正治療が必要となる場合もあります。
  • 医療は日進月歩で常に良いものに進化しております。追加で費用がかかるものもありますが、その都度必要と判断したものに関して、最善の治療を常にご提案させていただきます。
  • 診査・診断により、耳鼻科や理学療法士、睡眠外来など他科での治療が必要だと判断した場合、紹介させていただきますのでご了承ください。
  • 調整することで改善することがほとんどですが、装置によって口内炎ができたり違和感や痛みが出たりことがあります。
  • 歯の先天欠損や矮小歯などに対して補綴治療またはインプラント治療が必要となる場合もあります。
  • 固定式の矯正装置の使用期間中は、歯磨きがしにくくなります。そのため、虫歯や歯周病のリスクが高まる可能性があります。丁寧な歯磨きと定期的な歯科メンテナンスが不可欠です。
  • 矯正装置を誤って飲み込んでしまう可能性があります。また、固定式装置を外す際に、歯のエナメル質にごく小さなヒビが入ったり、被せ物の一部が破損したりする可能性があります。
  • 矯正治療終了後、指示通りに保定装置を使用しないと、後戻りを起こす可能性があります。
  • 治療終了後の噛み合わせに合わせ、被せ物(補綴物)や虫歯の治療(修復物)をやり直す場合があります。
  • 治療終了後も成長発育の中で噛み合わせや歯並びが変化することがあります。治療終了後も管理のため定期健診でのご通院をお勧めします。その際、治療再開や成人矯正をご提案する場合もあります。
  • 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことが難しい治療です。
  • 拡大装置などによって歯を動かす過程で、まれに歯根が短くなることがあります。

その他の稀なリスク

  • ごくまれに、歯と骨の癒着により歯が動かないことがあります。
  • ごくまれに、歯を動かすことで神経に障害が起き壊死することがあります。
  • 治療途中に、矯正装置の金属などに対してアレルギー症状が出ることがあります。
  • 治療中に「顎関節で音が鳴る、顎が痛い、口が開きにくい」といった顎関節の症状が出ることがあります。